2009年03月17日
賞状3ついただきました――東京大学医療政策人材講座
東京大学医療政策人材養成講座(HSP)の第5期生として参加していたGHC社長・渡辺ですが、先日、最終卒業研究を提出し、無事に修了いたしました。
HSPのミッションは、「医療を動かす」。医療を動かす次世代リーダーの養成プログラムが、HSPなのです。講座の前半では、日本の医療の原状について共通知識を持つためのレクチャーがあり、後半ではグループ研究を行います。HSPの受講者は①医療提供者、②政策立案者、③医療ジャーナリスト、④患者支援者―の4つのステークホルダーのいずれかに当てはまり、各グループにはすべてのステークホルダーの方が1人以上参加しています。
渡辺のグループは、岩岡英明(船橋市立医療センター)、岡本峰子(朝日新聞)、勝俣範之(国立がんセンター)、鈴木康裕(厚生労働省)、渡部新太郎(日本医学出版)の計6名(敬称略)で、渡辺が筆頭研究者です。渡辺班がテーマとしたのは、「患者や市民にとって“医療機関の選択に役立つ医療情報”の提供体制を構築する」。DPCデータ、外来データ、院内がん登録データなどを使って、ミシガン大学のドナベディアンが提唱するストラクチャー・プロセス・アウトカムの3つの観点から評価し、患者さんや市民にわかりやすい形で公表するためのモデルを考えるというのが、この研究の趣旨でした。この卒業研究論文は近日、GHCのHP上から見られるようにしたいなと思っています。
ちなみに渡辺は過去、ミシガン大学大学院でドナベディアンから医療の質の概念を学び、当時既に引退していたドナベディアン名誉教授の自宅にも遊びに行ったことがあるそうです。
さて、この研究ですが、光栄なことに「優秀成果物賞」と「優秀プレゼン賞」の2つをいただいちゃいました! 通常は最優秀賞が存在するのですが、渡辺班ともう1つの班が同点だったため、今回は、最優秀賞はなく、優秀賞が一番のようです。
[:下:]これらが、渡辺が頂戴した賞状です。
そして11日(水)には修了式が、14日(土)には1期生から5期生まで合同の発表会が行われました。発表会では、1題7分で16の演題が発表され、それぞれの演題に対して参加者から質疑応答が行われました。テーマは、本当にいろいろで、面白かったです。
たとえば、東海大学医学部附属東京病院・基盤診療学系教授の保坂隆さんが発表されたのは、「がん患者の心のケアの均てん化を目指してーがん患者グループ療法のためのファシ リテーター養成講座-」。リエゾン精神医学をご専門とする保坂先生ならではの視点で、非常に興味深かったです。詳しい内容は、先生のHP(
http://hosaka-liaison.jp/)をご覧ください。
また、もう1つ気になったのは、医師の本田美和子さんが話された「「自分を守る」ために ~はじめの一歩の健康手帳~」。実はこの手帳、「ほぼ日」こと、
ほぼ日刊イトイ新聞とのコラボレーションで作成されたものなのです。なかには、谷川俊太郎さんの素敵な詩も収められていました。
――すこやかな私の中に病むかもしれない私がひそむ
これは、詩のなかの一文です。
気になった方は、
ココから立ち読み・購入できそうなので、どうぞ。
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広報部 |
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。
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