GHCブログ

2009年07月31日

全社連・共同研究、コスト分析の中間報告を

昨日は、品川にある全国社会保険協会連合会(全社連)の研修センターで、共同研究の中間報告会がありました。札幌社会保険総合病院院長の秦温信先生が班長を務める共同研究で、GHCは分析部分をお手伝いさせていただいています。



今年度でもう6年目に突入する、この共同研究の成果は、これまでに3冊の書籍になっています。 ○「ベンチマーク分析によるDPC対応 医療サービスの評価のための臨床指標の応用 」 ○「ベンチマーク分析によるDPC対応 原価計算と標準治療計画の評価 」 ○「ベンチマーク分析によるDPC対応 標準治療計画の作成治療方針を決める新しい考え方 」  (定価:2,520円(税込み) じほう社)

さて、現在進めている、今年度の共同研究のテーマはコスト分析。平成16年度からDPCに参加している25の社会保険病院のデータを用いてベンチマーク分析を行っています。 この日は、秦先生の挨拶の後、GHC渡辺、よしかわ、流石&河崎(財務マスター)の4人から分析結果の報告をさせていただきました。

流石からは、外来部門、入院部門のそれぞれのコスト分析結果について、河崎からは4疾患5事業に関する分析事例としてがんと救急医療に関するコスト分析結果について報告。費用の内訳や医業収益に対する人件費率などの結果を、25病院の病院名を開示した上で説明させていただきました。

そして、渡辺からは新たな機能評価係数に関する分析として、すでに2010年度からの導入が見込まれている4つの指標(正確なデータ提出、効率性、複雑性、カバー率)と救急医療関連の5つについて、社会保険病院の状況を簡単に説明。 最後に、よしかわより、今回のコスト分析はどのような手法で行っているのか? ということをお話させていただきました。

コスト分析は、日本の医療界ではまだまだ浸透していない分野です。今回の分析が、全社連、そして各社会保険病院にとって有益なものになることはもちろん、この研究成果を広く情報発信することで医療界全体に貢献できれば、と願っています。

秦先生とGHC渡辺。本当に素敵な先生です

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広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。