GHCブログ

2009年08月21日

公明・共産・社民、マニフェスト比較!

8月5日のブログで、自民党と民主党のマニフェストを紹介して以来、「他の政党にもふれたいな」と思いつつ、そのままになっていたマニフェスト。 今回は、公明党、日本共産党、社民党の3つです。 感想としては、公明党はかなり細かい、一歩踏み込んだ政策を打ち出していて、日本共産党はわりとざっくり、社民党はとにかく国民の視点を、という感じでしょうか。

まずは、「生活を守り抜く」がキャッチコピーの公明党のマニフェストから。気になった政策を一部抜粋します。

「長寿医療制度」 ・高額療養費制度の見直し…高齢者の外来における窓口負担の自己負担限度額を引き下げ

「前期高齢者、一般の医療保険制度」 ・高額療養費制度の見直し ・「利用者負担総合キャップ制」(仮称)の創設…医療・介護・自立支援給付等の自己負担を合算して総合的な負担の上限を決め調整

「医師不足の解消と医療提供体制の充実等」 ・医療費水準・医師数等の水準の引き上げ ・「医療基本法」の制定…医療は患者のためにあることを明確にし、国や地方自治体の役割、患者の医療政策決定への参加のための「医療改革国民会議」の設置、医師・医療機関の責務などを盛り込んだ「医療基本法」を制定 ・医師等の医療人材養成システムの改革と充実…養成数の充実、研修体制の見直しと医師派遣システムの強化。また、救急・産科・小児科・麻酔科などの医師が不足している診療科を解消するため、診療報酬の充実や臨床研修における科目ごとの医師養成数の目標の設定など ・看護師など医療従事者の職務拡大…専門性の高い認定看護師などを評価するシステムづくり、助産師の資質向上など

「救急医療」 ・救急医療の15分ルールの確立…真に緊急性のある人が、通報から15分以内に医師に見てもらえる15分ルールの確立 ・全国400箇所のER(救急治療室)を整備

「がん対策」 ・がん対策予算を拡充 ・がん検診の充実…無料クーポン事業でがん検診受診率の向上

次に、「『国民が主人公』の新しい日本を」と訴えるのが、日本共産党

「医療にかかる負担を軽減し、“医療崩壊”の危機を打開」 ・後期高齢者医療制度を廃止 ・“窓口負担ゼロ”をめざして、負担軽減 ・医師・看護師を計画的に増員し、医療体制を立て直す …医学部入学定員を1.5倍か。看護師の増員と労働条件の改善で、看護師200万人体制を確立。総額削減、保険外診療の拡大をやめる ・国公立病院など公的医療機関への支援を強める ・難病や新型インフルエンザ、がん、ウイルス性肝炎などへの対策の強化 ・原爆症認定訴訟を全面解決し、認定基準を抜本的に改善

続いて、「生活再建」をキャッチにしている社民党。「しごとの再建」「くらしの再建」「地域の再建」を3本柱にしています。このうち、医療部分を具体的に見ていくと…。以下、一部抜粋です。

(1)医師や看護師など医療従事者の数を増員します ・OECD平均並みに医師数を増加 ・看護師、コメディカルスタッフの増員と労働条件の改善

(2)医療空白地域の拡大を止めます ・公的病院の統廃合に歯止めをかけ、がんや脳卒中の治療、救急医療・産科・小児科などの地域医療を確保 (3)身近な地域で安心して出産ができる場を確保します ・助産師の力を活用 ・基本的な妊婦健診と出産を無料化 (4)診療報酬を適正に評価します ・診療報酬マイナス改定を引き上げ、療養病床の削減計画を早急に見直し ・リハビリ日数制限を中止 (5)世界に誇る国民皆保険を堅持します ・国民にとって必要な医療は速やかに保険適用し、混合診療は導入しない ・中学校卒業まで子どもの医療費は無料に、70歳以上の自己負担は1割に (6)後期高齢者医療制度を廃止します (7)がん対策、肝炎総合対策、難病対策に取り組みます (8)患者の権利を確立します ・「患者の権利基本法」を制定 (9)医療事故の再発を防止します (10)新型インフルエンザ対策を強化します

ところで、おもしろいサイトを見つけました。すでにご存知の方もいるかもしれませんが、YAHOO!JAPANのみんなの政治内にある「マニフェストマッチ」。分野別に自分の考えに近い政策を選んでいくと、最後にそれぞれの項目でどの政党のマニフェストを選んだのかがわかる、というものです。 お時間のあるときにでも、どうぞ!

●YAHOO!JAPAN マニフェストマッチ http://senkyo.yahoo.co.jp/manifesto/match/

広報部
広報部

事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。