2010年02月10日
北里研究所メディカルセンター病院「北里循環器セミナー」でアキよしかわが講演
昨日、北里大学北里研究所メディカルセンター病院と武田薬品工業株式会社の共催による「北里循環器セミナー」で、GHC会長のアキよしかわが講演をさせていただきました。
北里循環器セミナーは、地域連携の取り組みの一環として、北里研究所メディカルセンター病院の会議室で、同院の先生方のほか、近隣の開業医の先生方も招いて不定期で行っていらっしゃるものです。
北里大学北里研究所メディカルセンター病院の病院長補佐・笹岡大史先生の司会進行の下、開会。GHCについて、渡辺が昨年出版した著書『“患者思い”の病院が、なぜつぶれるのか』(幻冬舎)の内容も引用しつつ、ご紹介してくださいました。
よしかわの講演のタイトルは、「DPC環境下の医療の質と病院経営」。おそらくこれまでの「“循環器”セミナー」の講演の中では異色だったのではないでしょうか。
DRGがスタートした1980年代にアメリカでは、5~6に1つの病院がなくなったこと、そして生き残った病院も規模を縮小したことなどを説明し、DPCが広がっている今、日本の医療界も変化のときにあることを話しました。
また、DPCデータを医療の質や病院経営に活用する事例として、DPC分析システム「EVE」を使って、北里研究所メディカルセンターの実際のデータを使った分析のデモンストレーションを実施。医師別の治療内容が異なっている部分があること、さらに標準化を図る余地があることなどを、事例とともに紹介させていただきました。
続いて特別講演として、所沢ハートセンター院長の桜田真巳先生が「リスク軽減のための循環器薬の使い方」と題して講演されました。同センターは2005年開院の病床数19床のクリニック。24時間対応の救急を行っており、テレビや雑誌、書籍でも、心臓病治療、あるいは救急医療といったテーマで取り上げられています。
講演では、専門医としていかに患者のリスクを先回りして見極め予防するか、というお話をしてくださいました。外食や個食が増えているなか、若い人でも急性心筋梗塞などにかかる人は増えています(個食によって、酸化した食べ物を食べる可能性が高まりますが、酸化コレステロールは動脈硬化の形成を促進するそうです)。
また、空腹時の血糖値やヘモグロビンA1cが基準範囲内の人の中には「かくれ糖尿病」と呼ばれる糖尿病予備軍の方も存在しています。そして糖尿病があるだけで、心筋梗塞の既往ありの人(糖尿病なし)と同程度の心臓病発症リスクがあるそうです。
これらの予防には食事療法や運動療法が重要であるものの、守ってくれる患者は多くありません。そこで、医師としてリスクを見極めて、早期から介入し、適切な薬剤治療を行うことが重要と指摘し、実際の症例写真を紹介しながら説明してくださいました。
この日は、よしかわが経営関連の話をするとのことで、レセプト点検作業で多忙な事務職の方々も集まってくださいました。しかも講演後には、再び仕事の続きに…。
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広報部 |
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