GHCブログ

2010年04月02日

手術手技料の引き上げでDPC病院にも明暗が!?――「DPCマンスリーレポート」2010年3月号

先週、「DPCマンスリーレポート」3月号の配信を開始しました。 ご登録病院で、まだダウンロードされていない場合は、この機会にぜひ、ダウンロードください。

今回の特集は、2010年度診療報酬改定に関する解説とシミュレーションです。前編の今回は、第一の重点課題「救急、産科、小児、外科等の医療の再建」に関連する主な改定項目について、DPC データを用いた分析事例を交えながら解説しています。

ここでは、ほんの一部をご紹介します。

今回の診療報酬改定では、手術料の引き上げが行われたこともポイントの一つです。対象となったのは、主に病院で実施している難易度が高く、人手を要する手術。 「外保連試案第7版」をベースとし、技術度、直接協力者数、所要時間などから勘案された技術度区分A~E のうち、区分D30%増、区分Eを50%増とすることが目安とされました。約1,800項目のうち、半数程度が増点となり、50%引き上げられた項目数は200 程度にも上ります。 表は、今回の改定で特に引き上げ率の高かった手術手技料のリストです。


引き上げ率の高い手技料 表 外保連試案を活用した手術料: 引き上げ率の高かった順


また、「DPCマンスリーレポート」登録病院のデータ(2009年12月退院のDPCデータ)をベンチマーク分析したところ、手術難易度の内訳、平均手術手技料には病院間で大きな差がありました。最も難易度の高い区分Eの割合が5割以上を占めている病院がある一方、10%未満の病院も複数ありました。

このほか、緊急・予定入院患者数と救急車搬送症例の割合、救急医療管理加算取得状況と改定による増収金額なども紹介しています。

3月号のコンテンツは下記のとおりです。

■工藤高氏の連載 「“素泊まり入院”をバスターする仕掛け」 ■真野俊樹氏の連載「インドの医療」 ■特集「2010年度診療報酬改定・前編 重点課題1:救急・産科・小児・外科関連」 ■ケーススタディー「乳がん・乳房部分切除術、乳房切除術」 ■ベンチマーク「事務系職員の人員配置~総集編~」


【「DPCマンスリーレポート」のダウンロード方法】 ※事前のID登録が必要です

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https://www.ghc-community.com/index.php?action_login_input=true


「DPCマンスリーレポート」とは? 読者病院から送っていただいたDPCデータを基に分析を行い、その結果を、国内650もの急性期病院のデータ分析経験を持つグローバルヘルスコンサルティング・ジャパンのコンサルタント陣が解説。匿名化した上で、ベンチマーク結果を掲載しますので、自院のポジションが一目でわかります。

■発行 :月刊(毎月25日発行) ■創刊 :2007年1月 ■販売価格:半年30,000円(6部・税別) 年間50,000円(12部・税別)       DPC分析システム「EVE」ユーザーは無料です ※EVEのユーザー病院で、「DPCマンスリーレポート」に未登録の方は、report@ghc-j.comまでお問い合わせください。

詳細な説明、サンプル版のダウンロードは下記ページをご覧ください。 /report.php

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広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。