2010年07月07日
DPC病院の在院日数はまたもや短縮――平成21年度「DPC導入の影響評価に関する調査結果及び評価」
6日(火)、2009年度の「DPC導入の影響評価に関する調査結果及び評価」の最終報告が厚生労働省のホームページ上に公開されました。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/06/s0630-7.html今回も、例年通り、各病院の在院日数の状況、再入院の状況、施設別MDC別比率、手術・化学療法・放射線療法・救急車搬送・全身麻酔の件数といったエクセルシートも一緒に公開されています。
おそらく、病院の方々の中にも、「今年は遅いな~」と首を長くして待っていらっしゃった方も少なくないのではないでしょうか。
今回の結果を見ると、まず、平均在院日数は、すべての病院類型(参加年度別DPC対象・準備病院)において年々、短くなっていました(表)。
表 在院日数の平均の年次推移
一方で、MDC患者構成には特に大きな変化は見られず、患者構成が変わったために在院日数が短縮したのではなく、DPCコードごとに定められた入院期間Ⅱを目処とし、それぞれの病院の努力・工夫によって在院日数が短縮されたと考えられます。
また、1施設1ヵ月あたりの救急搬送患者数は、全病院類型において、平成20年度比で増加していました。特に平成15年度DPC参加病院(大学病院など82施設)では、平均75.1人から81.5人へと大きく増加していました。
多くの手術をこなし、緊急度・重症度の高い患者に対応することがDPC病院に求められるなか、こうした傾向は、まさに「急性期病院=DPC病院」という図式が浸透しつつあることを端に示しているのではないでしょうか。
このほか、再入院率もすべての病院類型で増加傾向にありました。内訳としては、「計画的手術・処置のため」「化学療法・放射線療法のため」といった計画的な再入院が多くなっています。なお、再入院率が最も低い病院は0.7%で、最も高い病院は42.6%でした。
—–
広報部 |
|
事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。
|