GHCブログ

2010年09月02日

患者との面談内容を録音して管理――日経新聞

1日の日本経済新聞の朝刊に、「患者との面談録音 稲城市立病院が装置導入」という見出しの記事が、写真つきで掲載されていました。

稲城市が、稲城市立病院(290床)に、医療現場録音システム「ケアボイス」を導入した、という内容です。どういったシステムかというと、患者の同意の上で医師との面談内容を録音するというもの。記事では、「病状や手術の説明をしてから、後になって『説明した』『説明されていない』などといったトラブルを回避するのが狙い」と書かれていました。ちなみに、導入費用は、約940万円とのこと。

電子カルテと連動し、カルテ画面から録音・再生ができることが特徴だそうです。

いくつかのニュースサイトを調べてみたところ、やはり他の新聞社でも取り上げていて、asahi.com(朝日新聞社)によると、「録音するのは同意した患者だけで、運用はそれぞれの医師の判断による」。


この記事を読んで思い出したのは、以前に、がんの闘病経験のある方からうかがった、「いつもテープレコーダーを持って、先生の話を録音させていただいていました」というエピソード。「いい先生は、嫌な顔なんてしませんよ」と、その方はおっしゃっていました。

医師の話を聞きながら、その場では理解したつもりになっていても、後から疑問がわいたり、あるいは、家に帰って家族に伝えるときにうまく伝えられなかったり、といったことはよくあると聞きます。インフォームドコンセントという意味で、確かに良い試みです。ただ、慣れない医師たちにとっては、きっと緊張するものですよね。

—–

広報部
広報部

事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。