GHCブログ

2011年01月17日

『財務、レセプト、DPC、外来、手術データの活用-病院〝病院ダッシュボード〟による真の戦略的病院経営』セミナーその1

昨日は、日本各地で雪が降りました。 寒さも本番を迎えています。

さて、そんな厳しい寒さのなか、1月15日(土)、GHC主催で『財務、レセプト、DPC、外来、手術データの活用-病院〝病院ダッシュボード〟による真の戦略的病院経営』と題しました、セミナーをベルサール飯田橋(東京都千代田区)にて開催いたしました。 募集後、すぐに満席となった同セミナーは、北は北海道、南は沖縄から37都道府県、194病院の皆様からのご参加があり、当日のセミナー会場は用意していた席が足りなくなるほどでした。 みなさま、寒いなか、ありがとうございました!



GHCマネジャー塚越篤子の進行のもとスタートした同セミナーは、前半、病院ダッシュボードのコンセプトとその具体的な機能について、GHC代表取締役社長渡辺幸子、財団法人米国GHC財団理事長アキよしかわ、GHCマネジャー相馬理人、GHCマネジャー冨吉則行から紹介させていただきました。 後半は、残念ながら、体調不良のためご欠席された、社会医療法人財団慈泉会相澤病院(長野県松本市)相澤孝夫院長のピンチヒッターとして、同病院常務理事であり、同法人事務局長の塚本建三氏と同法人診療情報管理課椛島博彰氏に同法人の経営改善における取り組みと、病院ダッシュボードでの活用方法について実例をもとにご講演いただきました。




■病院を良好な経営状態で運転していくための「病院ダッシュボード」 はじめに、渡辺は、「病院ダッシュボードによる真の戦略的病院経営」 というテーマで、病院の経営改善に必要な情報分析の難しさや、人材育成に割かなければならない時間の長さなど、病院が抱える課題について指摘し、その2点を解決するコンセプトとして「病院ダッシュボード」を提案いたしました。



続いて、 よしかわから、「ダッシュボード:US事例」というタイトルで、米国のダッシュボードについての事例や、GHCの紹介、病院ダッシュボードのコンセプトについてお話させていただきました。 よしかわは、病院ダッシュボードについて「財務、レセプト、DPC、外来、手術データ、コストデータをひもづけし、経営を分析していくサービス」と説明。病院ダッシュボードとイブとの違いについては、「ダッシュボードは、物を考えるプロ集団であるGHCが最先端のノウハウを知のデータベースとしてつくりあげ、その分析結果をネットを通じてお届けするもの」と定義いたしました。 なお、「病院ダッシュボード」というネーミングは、車のダッシュボードをイメージしています。 「車がなぜ動くのか?」という構造的なことを知らなくても、事故を起こさず車を運転できるのは一目で運転に必要な情報が目に入るダッシュボードがあるからです。 病院ダッシュボードも同様に、「病院の経営を良好に運転していく為に、必要な情報を一瞬で把握する」ためのサービスです。

次に、「ダッシュボード:概要説明+財務・DPC・マーケ」(プレゼン:相馬理人)と「ダッシュボード:外来・レセプト」(プレゼン:冨吉則行)というテーマで「病院ダッシュボード」の詳細な機能や特徴について、相澤病院の実例などを挙げ、ご説明させていいただきました。

■ひとめで分析すべきポイントを確認(プレゼン:相馬) 病院ダッシュボードは、特に「視覚的なわかりやすさ」に重点を置いて開発しています。 例えば、財務データ分析において、損益分岐点分析、成長性、収益性、安全性、生産性などの病院経営に必要な指標をレーダーチャートで示すことができます。 そのため、ベンチマークや、自病院の経年比較の情報を全てまじえて確認することができ、財務に関する課題や問題点が一目でわかるような仕組みになっています。 さらに、入院収益と外来収益の比率がどうなっているのかなどの医業収益の内訳などもグラフ化し、細かく分析表示させることも可能です。


なお、病院ダッシュボードで得られた財務データの読みかたについては、WEB上で「E-learning」形式で情報発信していきます。

DPC分析においても、ビジュアルを重視した画面で、①俯瞰マップ(「要改善コード」の検索機能、②経年比較レーダーチャート、③ロードマップの3つの機能(下記)で分析できることを、解説させていただきました。

そのほか、労働生産性の分析方法や集患の大切な指標となる、マーケット分析についても、相澤病院の事例を参考に、自院の地域の位置づけを知るための病院ダッシュボードを活用した分析方法などを紹介いたしました。


■レセプトデータとEFファイルの特長を活かした外来分析(プレゼン:冨吉) 一方、冨吉からは、病院ダッシュボードを活用した外来分析について、病名が記載されているレセプトデータと病名は付与されていませんが、外来1回の治療内容など詳細な情報がわかる外来EFファイルのそれぞれのデータの特徴を活かした、分析方法について説明を行いました。 最後に、外来分析においても、「継続したデータの分析とベンチマークによる検証が重要であること」を強調させていただくと、真剣な顔つきで配布資料を確認しながら、メモをとる多くの方がいらっしゃいました。

参加者の中からは導入を念頭にした非常に実務的な質問があり、病院ダッシュボードに対する高期待を肌で感じることができました。



★次回ブログにて、塚本氏と椛島氏にご講演いただいきました、相澤病院での経営改善の取り組みと病院ダッシュボードの実際の活用事例についてお伝えいたします。

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広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。