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2011年01月28日

亀田総合病院院長亀田信介氏の「アニマルスピリット」

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27日の22時25分からNHK教育テレビ「仕事学のすすめ」で亀田総合病院(千葉県鴨川市)の取り組みが紹介されていました。 同番組では、「病院を変える突破力」と題し、評論家の勝間和代さんが亀田総合病院院長である亀田信介氏へのインタビューを通して、これまで3回にわたって亀田総合病院の院内改革について語られてきました。 最終回の昨日は、2009年に亀田総合病院が日本ではじめて取得した 「国際医療機能評価(Joint Commission International:JCI)」認証についての話題でした。

このJCI認証とは、世界およそ40各国で、約300あまりの病院しか取得していない、 最難関の病院審査。 審査料も高額であるうえに、米国本部から派遣された審査員が院内を隈なくまわりながら、 感染対策など1000もの項目について、全職員対象にぬきうちで検査を実施します。 JCIに合格するためには、職員教育の徹底はもとより院内環境整備など、多額のお金と時間が必要とされるのです。

亀田総合病院でも審査に合格するために、感染予防の一環として、院内にあるすべてのゴミ箱を足でレバーを踏んで開くキック式のものに買いそろえ、看護師が手をつかわずにゴミを捨てられるようにしました。こうした設備投資にかかった費用は数千万円にものぼったようです。

このJCI認証の審査は3年に1回行われます。 亀田総合病院の次の審査は来年。それに向けて多職種チームのコミュニケーションを円滑にし、 医療事故を防止する新しいシステムを導入するなど、医療の質の改善への継続したチャレンジが続いていました。

また、番組のなかで近年、話題となっているメディカルツーリズムを見据えた取得ではないことを亀田氏は主張し、「世界水準」の病院作りをめざしてJCI認証を取得したとのこと。

その成果は、少しずつ現れてきているようで、JCI認証を取得後、外国人の患者さんが増え、 現在は、国際関係部をつくり、医療の専門用語を通訳できる職員を配置。 外国人患者の外来での対応から社会保険の給付金申請までをサポートしています。


最後に、これまでの成し遂げてきた改革の原動力について 「もっと良い医療が必ずあるはずだ」と常に考え能動的に行動し、その自己実現が「いちばんの楽しみ」と明言したあと、鴨川市だからこそ実現できたことを強調したうえで、理屈では説明できない、「アニマルスピリット」と表現していました。

こうした亀田氏の取り組みは、確実に集患につながっているようですが、 新たな課題も浮上しています。 26日、亀田総合病院は、「とうとう入院病棟が足らなくなり、救急患者さまをこれまで通り受け入れることができなくなってしまった」と 異例の声明を発表したのです(房日新聞1/28)。31日に改めて記者会見を行うようです。

全国で起こっているこうした「患者さんの受け入れ態勢不備」という壁を 亀田総合病院がどのように乗り越えていくかが今後、注目されます。

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広報部
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