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2013年09月06日

中央社会保険医療協議会総会が開催  「被災地における特例措置」を継続!

9月4日、中央社会保険医療協議会 総会(以下、中医協)が開催されました。 今回の中医協では ・被災地における特例措置 ・先進医療制度の運用の見直し が、議題となりました。

130904中医協総会 当日の配布資料

出典:中央社会保険医療協議会総会(第248回)(9月4日開催) 厚労省配布資料「総-1」P6より http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000021157.pdf

被災地の特例措置」では、現在、2013年9月30日まで延期している特例措置を(1)福島県の保険医療機関については10月1日以降も、、届出の上、2014年3月31日まで半年間、特例措置を引き続き利用可にし、(2)その他の都道府県の現在利用している保険医療機関については、2013年10月1日時点で利用している特例措置のみ、届出の上、2014年3月31日まで半年間、利用可にすることが承認されました。 事務局からの報告によれば、(1)利用機関は減少しているが、被災3県を中心に、未だ利用されている状況があること、(2)岩手県は被災医療機関の再建が進んでいない、宮城県は福島県から受け入れた患者の転院が進んでいない、福島県は原発の影響等で看護師確保が進んでいない傾向などが併せて報告されました。 また、「先進医療制度の運用の見直し」では、事務局から、抗がん剤への迅速なアクセスを求める声が強いことや「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において、患者や学会等から抗がん分野(小児がんを含む。)に係る多くの要望があることを挙げ、同検討会議にて医療上の必要性が高いとされた抗がん剤は、速やかに先進医療の外部評価の対象とするといった内容の提案がありました。 支払い側委員からは「抗がん剤に関し、海外で安全性が確保されている医薬品なら、(全て案で示されている1年待たなければならないということではなく)慎重な対応が必要だが、患者さんがなるべく早く薬を使えるようにしていくべきではないか」といった意見が出されました。診療側委員からも案の一部の文言について再検討を求める声があり、案は「文章の表現を精査していただくということで、中医協としては承認」(森田朗会長・学習院大学法学部教授)とされました。 次回の中医協総会は事務局より9月下旬ころに開催予定と報告がありました。詳しくは、厚生労働省のホームページを参照ください。 【参考資料】 中央社会保険医療協議会 総会 (第248回)議事次第 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000020548.html

広報部
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