GHCブログ

2011年02月07日

内科系学会社会保険連合(内保連)でアキよしかわが講演!

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2月1日に開催された内科系学会社会保険連合(以下、内保連)の第108回定例会において、 GHC米国本社会長アキよしかわが「診療報酬に関する考察  米国の現状と実証的な分析による日本への示唆」と題して講演を行いました。



内保連(http://www.naihoren.jp/index.html) とは、加盟数108の内科系学会から構成され、 学術的根拠に基づいた社会保険医療の在り方を提言し、 その診療報酬の適正化の促進を目的とした団体です。

今回の講演のきっかけとなったのは、12月8日にGHCが開催した米国の医療経済学者ジェイとビルによる 「医療経済学を語る」と題した講演会(/ghcblog/index.php?d=20101210)。 ここに参加いただいた北里大学・小林弘祐教授に講演の依頼をいただきました。 講演の依頼をいただいてから3週間、小林先生やアキの友人であるボブ・スモルト氏(前メイヨークリニック最高経営責任者)、 ジェイ・バタチャーヤ氏(スタンフォード大学医学部准教授)、 ビル・ヴォート氏(ジョージア大学経済学部准教授)らと議論を重ねた結果、 今回の講演を迎えています。

講演前半は主に米国での診療報酬制度について、その変遷や最新の考え方を紹介。 米国で取り組んだメディケアの医師に対する支払制度であるRBRVS(Resource-Based Relative Value Scale)の問題点、 新たに提唱されているValue概念(Quality/Cost)、そしてEBP(Episode Based Payment)、bundled DRGの取り組み状況など、 間近で見てきたアキにしか話せない盛りだくさんの内容になりました。 また後半はコストベンチマークの重要性を説明。 実際に分析事例を見せながらの説明は、 さすが説得力があります。評価されるべき内科医の貢献をいかにして測ったらよいのか、 「費用収益対応原則」を基盤に原理・テクニックとして会計的な手法を交えた評価をすることも必要ではないか、と提案しています。 フロアからは、コストベンチマークの配賦基準方法や、valueを規程する要因であるアウトカムや安全の評価といったものに関する質問があり、 時間を延長するほどの盛況振りでした。

アキからは、講演全体全体を通じたfundamental questionとして、 「糖尿病で壊疽を起こし、下肢切断となったときの切断する外科医」が評価されるべきか、 「患者のモチベーションを高め、糖尿病の悪化を防ぐ内科医」が評価されるべきか、 というテーマの問いかけがありました。 これはまさに、内科系診療科の評価につながる重要な問いかけです。 今後もGHCとして内保連の先生方と協力しながら、このfundamental questionに明快な回答を与えられるよう、 取り組んでいきたいと思います。






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広報部
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