GHCブログ

2011年06月17日

松阪市民病院総合企画室・副室長世古口務先生がいらっしゃいました

6月16日、松阪市民病院総合企画室・副室長世古口務先生がGHCにいらっしゃいました。

松坂市民総合病院は「病院ダッシュボード」第一期生です。 今回の訪問も、「病院ダッシュボード」のユーザーのひとりとして、同院での活用方法などを取材させていただきました。 お忙しいなか、ありがとうございました!

さて、取材後、お食事をご一緒させていただいた際に、麻酔科の医師が提案した、手術室での効率化をめざした取り組みなど、同院で行っている経営カイゼンに関するいくつかの活動をお聞きしました。 同院では、こうした現場から提案された、数多くのユニークな行いをアイデアマンである、世古口先生が主導で実践しています。

裏技的な経営改善方法などを教えていただくなかで、世古口先生がたびたび口にされていたキーワードが「WinWinの関係でみんなハッピー」。 どこの病院でも経営カイゼンにおける取り組みでの懸念事項として、患者さんのQOLや職員のモチベーションの低下があります。 病院の経営をたて直すための行いでも、患者さんのQOLが低下し、医師やコ・メディカルのやる気が削がれてしまうようなことだと、長期的に考えると、病院経営にマイナスになる可能性が高いです。 だからこそ、世古口先生は、新しいアイデアを考える際には、病院にかかわるすべての人びとが「ハッピー」になるという視点を原点に、考案していくようです。

実際に、同院で世古口先生が行った経営カイゼンにつながる取り組みに対する、不平や不満を唱える投書や訴えはゼロ。しかも職員の離職率も低下しているとのことでした。

400床規模の同院は、決して大きな病院ではありません。 そうしたなかで、世古口先生は、診療報酬の点数表とにらめっこしながら、厚労省の裏の意図を汲み取り、コスト削減を実現させているようです。 患者さん1人に換算すると数千円の削減だとしても、それを見逃さずに続けていくことが大きな結果を生むのだということが世古口先生のお話からうかがえました。

なお、以前、GHCブログ(/ghcblog/index.php?m=201104)でも紹介させていただきましたが、世古口先生は『あの松阪市民病院でも達成できたんだ! DPC/PDPS導入を契機にした自治体病院の経営改善―医師・看護師人事評価制度導入によるモチベーション向上』というタイトルの書籍を出版されています。

興味のある方はご参照ください。

世古口先生とGHCマネジャー塚越


「病院らしんばん」コラム 更新中! http://www.byouin-rashinban.com/

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広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。