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2011年06月29日

2010年「熱中症」患者の死者数過去最多

昨日あたりかから、照りつける日差しが厳しくなってきました。 梅雨明け宣言は、まだ出ていませんが、日中は真夏のような暑さが続いています。

この季節になると、毎年報じられるニュースが熱中症の被害です。 先週、厚生労働省から2010年の熱中症の被害件数などが公表されました()。 昨年の熱中症の死者数は1781人で、熱中症の統計を取り始めた1964年以降最多だったようです。

また、熱中症といえば、帽子や日傘の着用が促されるように、屋外での発生率が高いように思われますが、集計結果から、意外にも、家庭での死者数(783人)がもっとも多いことがわかりました。

表 熱中症による死亡数・百分率、性・発生場所別(2010年)

一方、発生年齢は、65歳以上の死亡者数が全体の約8割(79.3%)。年齢階級が上昇すると死亡率が上昇する傾向があります。 都道府県別では、東京都(272人)での死亡数がもっとも多く、沖縄県(4人)がもっとも少なかったようです。


こうした近年の熱中症の患者さんの増加にともない、熱中症の患者さん用のベッドを確保している病院も少なくないようです。

さらに、今年は電力需給緊急対策ということで、需要抑制が15%の目標が設けられています。一般家庭でも電力代高騰と併せてクーラーの使用を控える方が増えると思います。 しかし、脱水症状を起こしてしまうと、熱中症にかかってしまうリスクが高まるだけでなく、脳梗塞、心筋梗塞などの重大な病気につながることもありますので、水分補給と適度な室温管理には十分に気をつけて下さい。


ちなみに、本日、6月29日は、「肉(29)の日」(都道府県食肉消費者対策協議会制定)です。 そのため、割引など実施している焼肉店なども数多いようです。 猛暑に打ち勝ち、熱中症を予防できるような身体をつくるためにも、今日のようなお得な日を利用して、焼肉を食べにいくのも良いかもしれません。


参考:厚生労働省ホームページ「平成22年の熱中症による死亡者数について」 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001g7ag.html


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広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。