2013年09月27日
中央社会保険医療協議会総会が開催 DPCに関する特別調査実施が承認
9月25日、
中央社会保険医療協議会 総会(以下、中医協)が開催されました。
今回の中医協では
・臨床検査の保険適用
・診療報酬調査専門組織「医療機関等における消費税負担に関する分科会」からの報告
・DPCに関する特別調査の実施(案)
・社会保障審議会 医療保険部会・医療部会「次期診療報酬改定における社会保障・税一体改革関連の基本的な考え方について」
・最近の医療費の動向
が、議題となりました。
先週20日開催のDPC評価分科会で承認された「
2013年度特別調査(ヒアリング)の実施について(案)」と、「
病院指標の作成と公開に関する調査」の2つのDPCに関する特別調査の実施(案)については下記が承認されました。
今回の「
2013年度特別調査(ヒアリング)」は、以下の3分野について実施する予定。
(1)様式1「救急医療入院」について、「あり」の割合が非常に高い医療機関があるとの指摘を受け
「様式1「救急医療入院」の適切な見直し等に向けて」
(2)後発医薬品の使用に関する医療機関の意識調査のための
「後発医薬品の使用割合について」
(3)入院中に用いる薬剤の多くを外来処方し患者に持参させている医療機関があるとの指摘を受け
「入院時の持参薬のあり方について」
本件は、2012年度のDPCデータ集計後、該当する医療機関に対し調査を実施し、取りまとめた結果等を踏まえてヒアリング調査を行う予定です。
また、「
病院指標の作成と公開に関する調査」は、病院指標の作成と公開の実行可能性や効果等について検証するために実施します。
病院指標の作成と公開を機能評価係数Ⅱの評価項目として導入するか否かについては、特別調査の結果を踏まえ検討することになっています。
いずれも、
全国のDPC対象病院およびDPC準備病院が調査対象です。
診療側委員からは、「
特別調査の持参薬分野のヒアリングをどのように行うのか」、「
緊急入院については、DPC病院だけの話ではなく、他の病院にも該当する話。DPC分科会だけで議論して結論付けるようなことがないように調査を実施し、しかるべき時期になったら、総会に報告して頂きたい」といった意見が出されました。
支払側委員からは「
DPC病院については、支払い側はまだまだよくわからない面がある。特別調査は実態を把握するために是非やっていただきたい」、「
医療分野に関わらず、制度は一度作ると、不正ではないが「制度を最大限活用しよう」という動きが出てくるのが世の常。そうならないために、特別調査などを通じて、適正で公平なものを作って頂きたい」との指摘もありました。
今回の議論内容を踏まえ、今後、特別調査が来月から実施される方向です。
次回の中医協総会は10月上旬ころに開催予定。詳しくは、厚生労働省のホームページを参照ください。
【参考資料】
中央社会保険医療協議会 総会 (第249回)議事次第
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000023859.html
平成 25 年度特別調査(ヒアリング)の実施(案)について
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000024033.pdf
平成 25 年度特別調査(病院指標の作成と公開に関する調査)の実施(案)について
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000024034.pdf
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