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2011年08月26日

第2回看護必要度共同勉強会開催!!

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8月25日、東京都立墨東病院(東京都墨田区)にて第15回看護管理学会での発表に向けて、代表世話人藤野みつ子氏(滋賀医科大学付属病院看護部長)の進行のもと、第2回看護必要度共同勉強会を開催しました。全国から7病院18名の看護師の方が参加され、活発な議論が交わされました。

同勉強会は、2008年度診療報酬改定により施設基準の算定要因となった看護必要度データと、DPCデータをひもづけした分析を通して、各病院の分析結果から、看護における改善点や課題などを話し合い、医療の質と経営の質の向上につなげることをめざしています。

第2回となった昨日の勉強会では、第1回での分析データとの比較や、疾患別の看護の差、院内での看護必要度に関する取り組み状況などについて意見交換が行われました。

参加された病院は、看護必要度に関する院内プロジェクトを立ち上げている病院が多く、年に数回、看護必要度に関するテストを実施。合格ラインに達するまでは、看護必要度の記録をつけることができなかったり、特に点数が悪い職員には個別指導を行ったりしている病院もありました。 いずれの病院でも、こうした取り組みを通して、看護の質の向上に努めているようでした。

また、人事配置における看護必要度の活用方法について議論した際には、「看護必要度データの値が高いところは、実際に看護師が多く必要とされている現場が多く、ぶれはほとんどない」といった見解がある一方で、「看護必要度が高い現場でも、常に多くの看護師が必要というわけではない」といったコメントもありました。

一方、主要診断群分類別看護必要度値の病院間ベンチマーク分析を行ったところ、乳房の疾患における平均値のバラつきが多く、術後処置についても各病院で異なっていることが明らかになりました。これを受けて「さらに深堀した分析を行ったら興味深い結果がでるのではないか」という意見があがりました。

最後に、今回の分析結果を踏まえて、藤野氏から、「慣習として残っている看護でも看護師にとっては負担が大きくなるケースがある」と述べ、「必要な看護はやらなければならないが、やらなくても良い必要のないケアを医師がもっと考えて判断してほしい」と主張。さらに、会場からは、「患者さんに必要のないケアはせずに早く、退院させていかなければならないと思う」といった内容のコメントがありました。

なお、同勉強会での議論内容を反映し、第15回看護管理学会にて、滋賀医科大学医学付属病院から藤野氏のほか、多川晴美氏と高見知世子氏、GHCからは湯原淳平が参加し、発表を行います。 興味のある方はぜひご参加ください!


看護必要度共同勉強会の様子




看護必要度の活用について話す藤野みつ子氏




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広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。