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2011年09月20日

高齢者が世帯主の世帯では「保健医療サービス」への支出が高い傾向

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9月19日は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを目的に設けられた「敬老の日」でした。 この「敬老の日」は、平成14年までは9月15日でしたが、平成15年からはハッピーマンデー制度の施行によって、9月の第3月曜日に移動。「敬老の日」であった9月15日は、「老人の日」となり、15日から21日までは「老人週間」として定められています。

そもそも「敬老の日」のはじまりは昭和22年に兵庫県多可郡野間谷村(現:多可町)で行われた敬老行事。これが中央社会福祉協議会(現・全国社会福祉協議会)によって全国運動として提唱されたそうです。 はじめは、「としよりの日」という名称だったそうですが、イメージがよくないということとなり、「老人の日」に改名。そして昭和41年に国民の祝日「敬老の日」に。平成13年の老人福祉法の改正により、9月15日が「老人の日」、同月21日までの1週間が「老人週間」となったそうです。 その後、「国民の祝日に関する法律」の改正により、平成15年より現在のような形になりました。

こうした高齢者人口の割合は、9月15日に総務省統計局が公表した報告によると、2,980万人(65歳以上)で、総人口に占める割合は23.3パーセントとなり、人口、割合ともに過去最高を記録したそうです。   男女別にみると、男性は1,273万人(男性人口の20.5%)、女性は1,707万人(女性人口の26.0%)と、女性が男性より434万人多いとのことです。


図1 高齢者人口の推移




一方、平成22年の全世帯の消費支出のなかで、保健医療への支出が最も高く、高齢者が世帯主の世帯での保健医療に費やす支出の内訳では、「医薬品」、健康食品などの「健康保持用摂取品」および医科診療代などの「保健医療サービス」が、世帯主が64歳未満の世帯と比較すると高い傾向にあるようです。 また、世帯主が高齢者の世帯のうち単身世帯について男女別にみると、男性は「医薬品」及び「保健医療サービス」が女性に比べて高く、女性は「健康保持用摂取品」及び「保健医療用品・器具」が男性に比べて高いようです。


図2 全世帯の平均における保健医療への消費支出の構成比に対する比率



こうした結果から、今後さらに医療費が増えることが予測できます。医療提供者側は、過剰に行っている治療などを見直し、限りある医療資源を効率良く国民に提供していくことが求められるでしょう。

参考:総務省統計局ホームページ「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」 http://www.stat.go.jp/data/topics/topi540.htm


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広報部
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