2012年02月06日
千葉で「CQI研究会」開催!! がんの患者会も参加し、活発に議論
2月4日(土)に千葉県のホテルプラザ菜の花にて、千葉県のがん診療連携協議会の「
がん医療の質の向上に関する研究 研究発表会」が開催されました。
同研究発表会は、全国規模で開かれているCQI(Cance Quality Initiative)研究会(以下、CQI)の千葉版として年1回開催されています。
CQIとは、がん医療の質に関するベンチマーク分析を通して、クリティカルパスやチーム医療体制等の質改善につなげ、“
がん医療の均てん化”に寄与することを目的に開催されています。
GHCは全国版CQI同様に、千葉CQIのデータ分析業務を請け負っており、今回は分析担当として参加させて頂きました。
千葉CQIの世話人である千葉県がんセンター経営戦略部長
浜野公明先生は、全国版CQIでも発起人の一人であり、「
地域がん医療の底上げと同時に、全国版CQIをさらにリードする存在になりたい」との思いで毎年実施されており、今年で4回目を迎えました。
今回は、肝がん、胃がん、肺がん、前立腺がん、子宮がん、乳がん、大腸がんというメジャーながんについて、昨年よりさらに深く分析を行いました。
DPCデータだけではわからない外来部分、そしてがん登録についても紐付けて分析を行い、参加者は他病院との違いを具体的なデータで知ることができ、活発な意見交換も行われました。
特に今回は昨年提案されていた意見を参考に、これまで対象としていたがん診療連携拠点病院だけでなく、がん診療連携協力病院にも参加を呼びかけ、昨年以上に情報公開が進みました。
さらに、がんの患者会の方々も参加され、当日は治療の専門家としての意見だけでなく、患者の立場から現在の治療内容及び情報公開について意見があがり、非常に有意義な場であったと思います。
同研究会のなかで、ある医師から「
昨今、医療が“ランキング”本によって誤解されることがよくあり、医療者側もCQIを公開することには抵抗があるが、良い意味で自院の強み弱みを公開して、患者と治療の方向について話しあうことが大事ではないか」といった発言がありました。
GHCは今後もがん医療の発展に力の限り協力していきたいと考えています。
千葉県がんセンター経営戦略部長・浜野公明先生
広報部 |
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。
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