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2013年10月18日

日本医療マネジメント学会 九州・山口連合大会in下関にてランチョンセミナーを開催

10月11日・12日に山口県下関市にある下関市生涯学習プラザで開催された日本医療マネジメント学会 第12回九州・山口連合大会にて「ポストDPC時代の戦略的病院経営~関門医療センターの挑戦と課題~」と題して、GHC代表取締役社長渡辺幸子を座長に、グローバルヘルス財団理事長アキよしかわがランチョンセミナーを行いました。 聴衆に熱く訴えかけるよしかわ IMG_4159 関門医療センターは、今回の大会長である佐柳進先生が病院長を務められる病院であり、本州と九州をつなぐ関門橋のすぐたもとにあるロケーション最高の病院です。本学会の懇親会は、赤間神宮の境内で行われ、私たちは屋外で行われる懇親会に初めて参加しました。 この地は源平合戦最後の戦場である壇ノ浦、そしてその亡霊を慰めた耳なし芳一、宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘を行った巌流島がある場所として、歴史上重要な役割を果たしています。そのような場所でランチョンセミナーを開催したため、会場いっぱいに集まった人の横には、歴史上の有名人物も物珍しさに聴講に来ていたのではないでしょうか。 ランチョンセミナーでよしかわが最も訴えたかったこと、それは「分析では汗をかいてはいけない。戦略立案にこそ多くの時間を割くべき」ということです。 昨今、医療情勢を取り囲む環境は急速に変化し、2年に一度の診療報酬改定では次々と2025年問題に向けた一手が打たれています。分析・経営戦略担当者は、診療報酬対応を進めながら病院経営者のビジョンを実現するための分析、そして現場の要望に応える分析も日々行わなければなりません。そんな時代だからこそ、常に把握しておかなければならない経営の重要数値の分析、他病院とのベンチマーク分析に多くの時間を割くべきではありません。 情報共有のための会議、会議のための会議はいくら時間があっても足りません。 入院、外来、手術、マーケット情報および集患状況、それら情報を把握した上で、有意義な戦略立案を会議では行うことが大切です。「病院ダッシュボード」は分析担当者だけでなく、病院経営者、そして臨床現場のスタッフが直接自病院の状況を把握することに役立ちます。 ポストDPC時代の生き残りをかけ、立ち止まっている時間はありません。 ランチョンセミナーでは、来年の改定で目玉となる機能分化を取り上げ、その中でも重症度・看護必要度データ精度を一つのポイントとして紹介しました。GHCではDPCデータと看護必要度データを結び付けて、データ精度をチェックする方法を確立しました。基礎知識の研修を何度も繰り返すより、具体的に間違えているポイントを疾患ごと、病棟ごとに指摘したほうがデータ精度の改善につながります。同プログラムでは、私のほか、看護師資格を保有するメンバーを中心にデータ分析を行っています。実際に臨床現場で重症度・看護必要度をつけていた経験を活かし、各病院の状況にあったご提案を心がけています。(詳細は下記リンク) 看護必要度データ精度向上プログラム /service/kango 平家物語の有名な一文「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」には続きがあります。 「盛者必衰の理をあらわす おごれる人も久しからず」 常に改善を続け、新しい組織であり続けることが、荒波の中で生き抜く病院には求められているといえるでしょう。 (湯原)

広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。