2012年06月28日
中医協 9 月末までに基礎係数・機能評価係数2に関する基本方針を固める方向に
6月27日、
中央社会保険医療協議会(中医協)総会が厚生労働省(厚労省)で開催されました。
蒸し暑い、12階の会議室で開催されました
DPC制度関連については、先週行われた、DPC評価分科会で決定した、DPC制度の平成26年度改定に向けたスケジュール案について中医協委員の承認を得ることができました。
同案によると、改定時に評価する実績データ収集の開始前である、平成24年9月末までに、基礎係数・機能評価係数2の次回改定の対応に係る「
基本方針」を決定する予定です。
ただし、「
基本方針」として、どういった内容を取り決めていくのかなど、具体的な中身は明らかにされませんでした。
また、「
DPC(診断群分類)の見直し原案(CCPマトリックスの導入に関する検討を含む)のとりまとめ」、「
基礎係数(医療機関群の要件設定を含む)及び機能評価係数Ⅱ(項目及びそれらの評価手法を含む)の次回改定対応に係る具体案のとりまとめ」については、平成25年秋頃を目処に決定していくとのこと。
DPC制度運用上における検討課題については、平成24年夏までに「
医療機関別係数の確認手順等の整備」、平成25年末までに「
算定ルール等の見直し案(入院日Ⅲを超えて実施された検査の取扱い等)のとりまとめ」、「
適切なDPC コーディングに関する対応案(コーディングに関するマニュアルの作成、コーディングの現状(質)に関するモニタリング(評価手法)の開発等)のとりまとめ」などを行っていく予定です。
今夏までに決定される予定の「
医療機関別係数の確認手順等の整備」とは、機能評価係数2の体制評価指数の評価項目について、医療機関と地方厚生局・都道府県間で確認した結果を毎年秋に届け出ることとなったため、その確認手順や手続きの明確化などのこと。
今度新たに対応・検討すべき課題としては以下の項目があがりました。
・平成24年度改定から新たに導入された「
外来診療の評価」
・現行の医療行為(出来高報酬算定項目)データ以外の人員配置状況(患者単位あるいは、病棟単位)を把握できるようにするために「
人員配置調査様式(様式3)の見直し」や特別調査実施の有無の検討
・「
診療情報活用の評価」の導入の検討
・精神科病床における入院医療の適切な評価の在り方
同案について、
万代恭嗣委員(日本病院会常任理事)からは「
医療機関群の分類について、その妥当性を検討していただきたい」といった主旨の意見が挙がりました。
さらに、「
人員配置の見直し」については、「
単純に人員配置だけを見直すと、看護配置7対1 のようなときに起こった状況にならないかと危惧している」と述べ、「
人員配置の調査を通して病院機能の向上、医療提供サービスの向上というようなものも調査していただけると、単に人員配置だけに走るといったことができないと思いますので、よろしくお願いします」といった主旨の要望が伝えられました。
そのほか、DPC制度に関する、同案に対する意見などはありませんでした。
参考 中央社会保険医療協議会 総会 (第227回) 議事次第
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002d6u6.html
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