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2012年08月24日

中医協 平成26年度改定時の基礎係数と機能評価係数2の基本方針が決定

22日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会が厚生労働省(厚労省)で開催されました。 中医協開催前の風景 今回は、21日に開催されたDPC評価分科会で承認された以下の案が示され、中医協で審議されました。 ●基礎係数・機能評価係数2の次回改定対応に係る基本方針と今後の検討課題について(案) ●地域医療指数・体制評価指数の確認手順について(案)基礎係数・機能評価係数Ⅱの次回改定対応に係る基本方針と今後の検討課題について(案)」のなかで、現行の2群の要件である、「高度な医療技術」という名称を「医療資源必要度の高い技術」と変更する案が示されていました。 同案について、診療側委員である嘉山孝正委員(独立行政法人国立がん研究センター理事長)から「「医療資源必要度の高い技術」となると、医師数など外形的な基準で評価されるようなイメージがある。元の「高度な医療技術」に直したほうが良い」といった主旨の意見があがりました。そのほかにも、診療側委員から元の名称の方が良いといった指摘があったため、「高度な医療技術」に戻されることとなりました。 同案で示されたそのほかの案については、中医協の承認を得ることができました。 これにより、平成24年度改定時の内容を維持する項目と平成26年度改定時に対応する検討項目が決定いたしました。 ■平成24年度改定時の内容を維持する項目 ●医療機関群別の基礎係数と各施設の実績に基づく機能評価係数2(一部病院群別)という評価体系の基本骨格 ●現行の1群(大学病院本院)及び2群(1群に準じる病院)の医療機関群設定の在り方 ●機能評価係数2の6項目による評価(うちカバー率、複雑性、地域医療は群別の評価)の体系 ■平成26年度改定時に対応する検討項目 ●1群及び2群以外の病院(3群)に関する医療機関群設定の在り方 ●機能評価係数2の評価体系に新規評価項目を追加するか ●機能評価係数2の各項目の具体的な評価手法(指数から係数への変換等)は、今後の実績や医療機関の機能分担・連携の進展状況等も踏まえながら、必要に応じて見直す また、「地域医療指数・体制評価指数の確認手順について(案)」は、DPC評価分科会にて決定した案(以下)がそのまま承認されました。 ■今後の地域医療指数・体制評価指数の確認手順(案) 1 各医療機関は、評価要件となっている項目の参加・指定状況について、都道府県における登録状況を照会する 2 都道府県は、照会された参加・指定状況について各医療機関に回答する 3 各医療機関は、自施設の参加・指定状況(都道府県からの回答を含む)と、施設基準の届出状況を厚生局に提出する 4 厚生局は、受理した届出の内容を確認する 5 厚生局は、確認した結果を保険局医療課に報告する 6 保険局医療課は、厚生局より報告された結果について、都道府県に情報提供を行う 7 保険局医療課において、厚生局からの報告内容を基に集計を行い、地域医療指数(体制評価指数)を確定し、各医療機関への内示と医療機関別係数(機能評価係数2)に係る告示を行う 図 地域医療指数(体制評価指数)の確認手順(定例報告)のイメージ そのほか、今年度から導入された「外来診療に係るデータの提出について」の算定要件などの説明が行われ、中医協委員からは意見などはあがりませんでした。 参考資料: 厚労省ホームページ中央社会保険医療協議会 総会(第229回)議事次第 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002haa2.html

広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。