2014年04月04日
GHCの新顧問に伊藤氏と田中氏が就任!! ビッグ対談も敢行!!
GHCは4月1日付で、ビッグな2人を顧問として迎えました。全国訪問看護事業協会会長の伊藤雅治氏と、慶應義塾大学大学院経営管理研究科名誉教授の田中滋氏です。
伊藤氏は、厚生労働省医政局長、全国社会保険協会連合会(全社連)理事長などを歴任。田中氏は、介護保険制度や「地域包括ケアシステム」の制度設計で中心的な役割を担い、現在も社会保障審議会委員などを務めます。
強力な顧問を迎え入れたGHCの今後に、ご期待ください! 両氏の豊富な知見や経験に基づく助言を得ながら、GHCは益々、医療界のさらなる発展に邁進していきます。
記念すべき4月1日には、お2人の対談企画を敢行!! 対談の内容については、弊社のクライアント様、DPC分析ソフト「EVE」、次世代型経営支援サービス「病院ダッシュボード」のご利用者様向けに毎月発行する「
MONTHLY REPORT」の5月号と6月号に連載します。大変貴重な対談で、内容も盛りだくさんですので、ぜひ、ご覧ください!
左から伊藤先生、田中先生、弊社渡辺
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『当事者の時代』と「地域包括ケアシステム」
貴重な対談の内容を出し惜しみしつつ、かつ、全く関係のないことを述べるのもどうかと思ったのですが、対談を聞き終えた個人的な感想をご紹介させてください。
ちょっと前の本ですが、インターネット文化に詳しいジャーナリストの佐々木俊尚氏が執筆した『
当事者の時代』を知っていますか?この本は、新聞やテレビの報道に「主語がない」ことの問題を指摘している作品です(500ページ近い本書を一言でこう説明するのはかなり乱暴な話なのですが…)。
例えば、報道で「わたしたちは…」とか、「…ことが求められている」など、「そのわたしたちって誰?」、「求めている人って誰?」と疑問に思ったことはありませんか?昨日まで東京のテレビ局にいたはずのリポーターが、今日は被災地で「…ことが求められている」などと訴えている報道を。
この不可解な主語の「当事者」は、多くの場合、不在です。大雑把な説明ですが、「当事者を装い、弱者や被害者の気持ちを勝手に代弁する言論の問題点」を指摘し、無責任な立場による無責任な発言が横行しないよう「当事者として語ろう」と提唱しているのが本書、『当事者の時代』の根底にある主張だと思っています。
実はこの「当事者」というキーワード、医療界で今最もホットな話題である「地域包括ケアシステム」の構築についても、重要なキーワードになっているのではないかと、今回の伊藤先生と田中先生の対談をお聞きし、感じました。地域住民の覚悟、心構え、参加が前提となる「地域包括ケアシステム」は、当事者意識なしには成り立たないシステムであると思ったためです。
当事者不在の報道から、当事者が語る報道へ。与えられる医療から、支え合う医療へ――。報道と医療の間において「当事者」という今日的な共通キーワードを感じたわたしの所感はさて置き、「
MONTHLY REPORT」の5月号と6月号での伊藤先生と田中先生の対談連載、是非、ご覧ください!
広報部 |
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。
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