2014年02月06日
次期診療報酬の個別項目と附帯意見の議論が終了!!
「双子の日」の2月5日、
中医協総会が都内で開催されました。今回の総会では、前回の総会(1月29日開催)に引き続き、
個別項目と附帯意見に関する議論が行われました。
また、既に報道がなされている通り、「
消費税8%への引上げに伴う対応」について公益委員からの
公益裁定が行われました。公益委員による公益裁定とは、中医協総会にて1号側(支払側)委員と2号側(診療側)委員の意見に隔たりがあり、議論の結論が出ない(合意できない)時に、公益を代表する委員が双方の意見を聴き、協議し中医協総会に意見することです。
公益委員である森田朗中医協会長・学習院大学教授は、「
前回の総会でも確認した通り、結果の内容に問わずこの裁定を1号側も2号側も、受け入れて頂く」としたうえで、「
基本診療料・調剤基本料に点数を上乗せすることを中心に対応し、「個別項目」については、基本診療料・調剤基本料との関係上、上乗せしなければ不合理になると思われる項目等に補完的に上乗せする」としました。
具体的には、医科においては基本診療料を引き上げる(
初診料:12点、再診料:3点、入院料等:2%程度)。歯科の基本診療料を引き上げる(
初診料:16点、再診料:3点)。個別項目として、歯科訪問診療料を引き上げる(点数未定)。調剤報酬では、
調剤基本料を引上げる(1点)。個別項目として、
一包化加算、無菌製剤処理加算を引き上げる(点数未定)。訪問看護管理療養費では、
訪問看護管理療養費を引き上げる(点数未定)。
これに対し、1号側(支払側)委員は「
2号側の100%の意見で、1号側の意見が反映されておらず、不満だ」としましたが
最終的には受け入れを表明。2号側(診療側)委員は公益裁定の支持を表明しました。
次回の中医協総会の開催は厚生労働大臣への次期診療報酬改定の答申が行われる予定で、開催は2月中旬頃。詳細は、厚生労働省のホームページに掲載される予定です。
【参考資料】
中央社会保険医療協議会 総会 (第271回)議事次第
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000036582.html
広報部 |
|
事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。
|